ボランティアのやり方や手法を考えた時、よく似た言葉として「クラウドファンディング」を想像される方が多いのではないでしょうか?
そもそもクラウドファンディングとは何でしょうか?
寄付・募金とはどう違うのでしょうか?
そのあたりを調べて見ました。
クラウドファンディングとは
辞書的には
「crowd funding(クラウドファンディング)とは、インターネットを通じて一般人から出資を募る活動、または、そのために利用できるサービスのことである。クラウドファンディング(英語: crowdfunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。」
という定義です。
インターネットという単語を除けば、考え方は古くからある考え方で、お寺を修理する・治水をする地域社会的な活動家、会社の互助会なども、そんな考え方だと思われます。
この考えにインターネットという仕組みが加わることで、エリアと時間を問わず、多様化する個人の貢献欲を満たすサービスになっています。
クラウドファンディングの種類
文献やソースによって分類の仕方は、様々ですが、お金やモノを渡しっぱなしか、報酬が返ってくるかで大きく異なります。
何も返ってこない”寄付型”
何も見返りを求めない、このタイプは寄付や募金と同義になりますね。
お金が返ってくる”投資型”
文字通り投資なので、寄付や募金などとは違い、銀行や証券会社などの金融証券取引としての法的な規制を受ける特徴があります。
モノ・サービスが返ってくる”購入型”
プロジェクトに出資することで、モノやサービスが返ってくるこのタイプ。
単なる寄付や募金とは異なり、そのプロジェクトの成果、結果が自分の元に来る達成感のようなものがあるのがこの特徴です。
悪い言い方をすれば、ガチャガチャやゲームのような感覚もあります。そのようなギャンブル性もまた魅力なのかもしれません。
クラウドファンディングと寄付・募金との違い
寄付型であれば、お金の動きは同じだが、結果が違う
寄付や募金であれば、その結果を見れないケースも多いと思います。
例えば、海外の貧しさゆえに食事がちゃんととれない子供への募金。この手の募金は自分が出したお金がどう使われているか、確認できないケースが多いです。
それに対し、クラウドファンディングではその過程をアナウンスすることをウリとしているので、最終的にどうお金が使われ、結果どうなったかがよく分かります。
そういう意味では結果への満足度はクラウドファンディングの方が高いかもしれません。
投資・購入型を寄付型と勘違いしている人も多い
クラウドファンディングのすべてが購入型と勘違いしてしまうこともリスクです。
つまり、リターンのあるなし、など様々なコースがあるケースもあるなど投資と同様に自己判断、自己責任が問われる世界ですね。
クラウドファンディングの危険性・リスク
詐欺のリスク
クラウドファンディングを語る詐欺が多いのも事実です。
お金を出す以上、自己責任というのは仕方ないですが、仲介業者によってはノーチェックでプロジェクトを認めているようなケースもありますね。
サイト(仲介会社)の手数料の存在が知られていない?
クラウドファンディングの各社のサイトの手数料は10~20%ぐらいだと思いますが、その手数料を知らずに出資額全額が、相手にわたると思っている人も多いのも事実です。
寄付や募金でも、運営スタッフの給料などですべてが、寄付先へ渡るわけではないケースもありますが、スタッフなどすべてボランティアで運営しているケースも少なくなく、資金の効率的な運用という意味では嫌がる人がいるのも事実です。
(しかし、サイトへの手数料は広告宣伝費として、必要経費であり、ある程度のプロジェクト費用を集めようとすると仕方ないという考え方も納得できます。)
まとめ
詐欺や手数料などのリスクを書きましたが、寄付や募金やクラウドファンディングどれも、自分の意志の表現のひとつ。
手を差し伸べたい相手がどこにいるか、だけの違いだと思います。